ハリス副大統領wiki経歴プロフ!不人気でも初の女性大統領に?両親の出身も

バイデン大統領が2024年11月に行われる大統領選挙から撤退すると表明し、予測していたものの衝撃が走っています。

では、民主党の代表候補は誰になるのでしょうか?

有力候補は、現副大統領を務めるカマラ・ハリス氏。カマラ・ハリス氏は、初の女性・アフリカ系(黒人)・南アジア系副大統領です。

もしも、11月の大統領選挙でトランプ氏を下し、カマラ・ハリス氏が大統領に当選すれば、女性初の大統領となります。

ただ今のところ少々不人気でもありますが、そんなカマラ・ハリス氏はどんな人物なのかwiki経歴プロフをまとめました。

目次

ハリス副大統領wiki経歴プロフ!不人気でも初の女性大統領に?

名前:カマラ・デヴィ・ハリス(Kamala Devi Harris)
生年月日:1964年10月20日(59歳 2024年7月時点
出身地:カリフォルニア州オークランド
学歴:ハワード大学
   カリフォルニア大学ヘイスティングス法科大学院
所属政党:民主党
現職:第49代副大統領

カマラ・ハリス副大統領は、ジャマイカ出身の父、ドナルド・ハリスと、インド出身の母、シャマラ・ゴパラン=ハリスの間に生まれました。

カマラ・ハリス氏は、黒人女性(またはインド系)として初めてカリフォルニア州地方検事、女性司法長官、上院議員、そして副大統領に就任した初めてづくしを総なめした人物です。

では、どのような生い立ちだったのか、時系列に紹介していきたいと思います。

幼少期−公民権運動の影響を受けて育つ

カマラ・ハリス氏は、ジャマイカ出身の経済学者の父と、インド出身のがん研究者の母の間に生まれました。

父・ドナルドに抱かれるカマラ・ハリス氏

「カマラ(Kamala)」は、母のルーツであるインドにちなんでつけられた名前。カマラは「蓮」を意味し、ヒンドゥー教の女神ラクシュミの別名でもあります。

ハリス氏がまだ幼い頃、公民権運動の情熱で結ばれたご両親が、ベビーカーでハリス氏を連れて、抗議活動に参加していました。

公民権運動(アフリカ系アメリカ人公民権運動/African-American civil rights movement)とは
主に1950年代から1960年代にかけて、アメリカ合衆国の黒人(アフリカ系アメリカ人)が、公民権の適用と人種差別の解消を求めて行った大衆的な社会運動です。

人権と社会正義に対する強い意識を持っていた両親の影響を、ハリス氏も強く受けました。

しかし、ハリス氏が7歳の時に両親が離婚。ハリス氏と妹は母に引き取られカリフォルニア州バークレーで育てられました。

ハリス氏が幼少期に育った家(Cullen328, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

ハリス氏は、バークレーの包括的な人種差別撤廃プログラムの一環として、サウザンド・オークス小学校へ通うことになります。

サウザンド・オークス小学校

豊かな白人居住区にあるサウザンド・オークス小学校は、それまで95%が白人であったのに対し、人種差別撤廃計画が施行された後は40%が黒人となりました。

ハリス氏は、学校に通うバスの中で、友達と「Miss Mary Mack」や「Cat's cradle」をして遊んだそうです。

日本のあそびに例えると、Miss Mary Mackは、「アルプス一万尺」のような手遊びで、Cat's cradleは、あやとりです。

しかし、ハリス氏が妹と共にパロアルト(サンフランシスコ)に住む父親を訪ねたとき、近所の子供たちはハリス氏が黒人であることを理由に、一緒に遊ぶことを許されなかったと語っています。

その後ハリス氏が12歳の時、母がモントリオールのジューイッシュ総合病院で研究しながら、マギル大学で教員の職‎を得たため、妹と共にカナダケベック州モントリオールに移住しました。

高校〜大学−そしてロースクールへ

ハリス氏は、ノートル=ダム=デ=ネージュ小学校へ通い、F.A.C.E.スクールを経て、1981年、ケベック州ウェストマウントのウェストマウント高校を卒業しました。

高校時代の親友であるワンダ・ケーガン(Wanda Kagan)さんは継父による性的虐待を受けていました。それを知ったハリス氏は高校卒業までハリス氏の家で一緒に暮らしたのだとか。

ハリス氏(左)とワンダ・ケーガンさん(右)

その出来事は、ハリス氏が女性や子供を守ることへの決意を固め、彼女が検事となるきっかけのうちの1つになった、とケーガンさんが語っています。

ハリス氏は、その後アメリカへ戻り、ワシントンD.C.にあるハワード大学へ進学し、政治学と経済学を学びます。

ハワード大学(EQRoy / Shutterstock.com)

この時、社交クラブ「アルファ・カッパ・アルファ」に入会します。

アルファ・カッパ・アルファ・ソロリティ(AKA)とは
歴史的にアフリカ系アメリカ人による初の大学対抗の女子学生社交クラブ。20世紀初頭のマイノリティや女性に対する機会不足のために、権力や権威がほとんどなかった地域のアフリカ系アメリカ人女性にとっての障壁を取り除くことになった。1913年1月29日に法人化。

ハリス氏の思想や人格形成は、多文化的な家庭環境と公民権運動の影響、そして両親の影響で下で形作られました。この背景が、彼女の政治キャリアや価値観に大きく影響していると考えられます。

ハワード大学を卒業後、ハリス氏はカリフォルニアに戻り、カリフォルニア大学ヘイスティングス・ロー・スクールへ進学。1989年に法務博士号 (J.D.) を取得、1990年にカリフォルニア州の法曹資格を取得しました。

キャリア−検事から政界へ

ハリス氏は、1990年からカリフォルニア州アラメダ郡にて性犯罪を担当する地方検事補を務めていました。

そして1994年、ハリス氏は、カリフォルニア州政界の実力者で、当時州議会議長だった30歳年上のウィリー・ブラウン(Willie Brown)と交際を始めます。

ウィリー・ブラウン(By Gage Skidmore, CC BY-SA 3.0)

ブラウン氏は州議会議長という地位から、ハリス氏をカリフォルニア州失業保険審判委員会と医療扶助委員会の委員に任命しました。

ウィリー・ブラウンは、1996年にサンフランシスコで初のアフリカ系アメリカ人の市長に就任した人物です。

サンフランシスコ地方検事

そして、サンフランシスコ地方検事局にスカウトされ働き始めたハリス氏は、市内で10代の売春を取り締まります。売春を犯罪者としてではなく、被害者としての少女たちに焦点を当てるように方向転換したのです。

2003年の選挙において、2期務めた現職のテレンス・ハリナンを下して、サンフランシスコ地方検事に当選しました。

“初”づくし!カリフォルニア州司法長官

さらに、2008年11月12日、ハリスはカリフォルニア州司法長官選挙への立候補を表明。

カリフォルニア州司法長官のハリス氏(2011年10月)

2011年1月3日、ハリス氏は初の女性、そして初のアフリカ系、初のインド系として、カリフォルニア州司法長官に就任しました。

インド系初の連邦上院議員

その後ハリス氏はは2015年1月13日に上院選挙へ立候補することを表明、そして、2016年11月8日の一般選挙でハリスは61.6%を得票し、カリフォルニア州上院議員に選出されました。

連邦上院議員のハリス氏(2017年)

このときハリス氏は、南アジア系(インド系)アメリカ人としては初の連邦上院議員となりました。

当選後ハリスは、トランプ大統領の政策から移民を守ることを誓約しています。

2020年大統領選への出馬表明

ハリス氏は、2019年1月21日、2020年大統領選挙に出馬することを表明しました。

この日はマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの記念日であり、彼女の公民権運動に対する敬意を示す意図がありました。

医療改革、経済的不平等の是正、気候変動対策、刑事司法改革などを主要な政策テーマとして掲げ、民主党の予備選挙に参加し、討論会で他の候補者と対決。特にバイデン候補とは過去の政策に関する立場を批判していました。

しかし2019年12月、資金不足や選挙運動の停滞を理由に、大統領選から撤退を表明しますが、2020年8月11日、民主党の大統領候補バイデン氏が、ハリス氏を副大統領候補に指名しました。

Isaac Hoops / Shutterstock.com

2020年11月3日の大統領選挙で、バイデン氏がトランプ氏を下し、勝利
そして2021年1月20日、ハリス氏は副大統領就任しました。

ハリス氏は、アフリカ系アメリカ人および南アジア系アメリカ人(インド系)として初めて副大統領となったのです。

追記:そして今、2024年米国大統領選挙で、バイデン大統領が撤退し、ハリス氏が民主党の指名を受けるのが有力。しかし、副大統領として四年間のはたらきに疑問を感じる人々も多く、人気の程は微妙

もしも、共和党を下し大統領選に当選すれば、初の女性アフリカ系大統領となり歴史的瞬間となりうるわけですが、カリスマ的なトランプ氏を下すほど、ハリス氏に人気があるとはいえないところです。

ハリス副大統領の両親の出身は?家族構成も

カマラ・ハリス氏は、ジャマイカ出身の経済学者である父ドナルド・ハリス(Donald J. Harris)と、インド出身の内分泌学研究者である母シャマラ・ゴパラン=ハリス(Shyamala Gopalan Harris)の間に生まれました。

そして3歳年下の妹、マヤ・ラクシュミ・ハリス (Maya Lakshmi Harris)も含め、4人家族でした。

父−ジャマイカ系アメリカ人の経済学者


ドナルド・J・ハリス(Donald Jasper Harris)
1938年8月23日生まれ(85歳)
ジャマイカ、セントアン教区出身
ユニバーシティ・カレッジ・オブ・ウェスト・インディーズ 学士号取得
カリフォルニア大学バークレー校 経済学の博士号取得

父親のドナルド・J・ハリス(Donald Jasper Harris)は、ジャマイカ人移民で、カリフォルニア大学バークレー校で経済学を修学する為に1961年にアメリカ合衆国に渡り、その後スタンフォード大学の経済学教授になりました。

長年にわたりスタンフォード大学で教鞭をとっていましたが、引退後も、経済学者としての活動を続けています。

母−乳癌研究で著名な研究者

ハリス氏に授乳する母のシャマラさん


シャマラ・ゴーパラン・ハリス (Shyamala Gopalan Harris)
1938年4月7日生まれ
2009年2月11日没(享年70歳)
インド、マドラス(現在のチェンナイ)出身
デリー大学(インド) 学士号取得
カリフォルニア大学バークレー校 博士号取得

母のシャンマラさんは、19歳の時、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校に渡り、栄養学と内分泌学の博士号を取得しています。

乳癌研究の分野で著名な研究者であり、バークレー校をはじめ、他の大学や研究機関でも教鞭を執りながら研究を行っていた非常に優秀な人物です。

幼い頃のハリス氏は黒人バプティスト教会とヒンドゥー教寺院の両方に通い、南アジア人と黒人という両方のアイデンティティを受け入れていたといいます。母は黒人の娘を育てていることをよく理解していたと語っています。

妹−弁護士で社会運動家

ハリス氏(左)と妹のマヤさん(右)


マヤ・ラクシュミ・ハリス (Maya Lakshmi Harris)
1967年1月30日生まれ
カリフォルニア州
カリフォルニア大学バークレー校 学士号取得
スタンフォード大学法学部 法学位取得

妹のマヤさんは、現在弁護士で、社会運動家でもあります。

アメリカ市民自由連合 (ACLU) の北カリフォルニア支部で執行役員を務め、フォーダム大学法学部で法学教授として教鞭もとりました。

マヤ・ハリス氏とトニー・ウェスト氏

オバマ政権下で司法省の公正取引局長を務めたトニー・ウェスト(Tony West)氏 と結婚、娘ミーナ・ハリス (Meena Harris)さんが誕生。

ハリス氏は、サンフランシスコのロースクールに通っていた頃、妹のマヤさんと暮らし、マヤの娘ミーナさんのトイレトレーニングを手伝ったというエピソードもあります。

夫−著名な弁護士

エムホフ氏とハリス氏(Philip Yabut / Shutterstock.com)


ダグラス・クレイグ・エムホフ (Douglas Craig Emhoff)
1964年10月13日(59歳)
ニューヨーク州ブルックリン出身
カリフォルニア州立大学ノースリッジ校 学士号取得
南カリフォルニア大学グールド法学部 法務博士取得

ハリス氏の夫のエムホフ氏は、著名な弁護士で、エンターテインメント、知的財産、訴訟などの分野で活躍。
そして法律事務所、リット・エムホフ LLP (Lit Emhoff LLP) の共同創設者でもあります。

ハリス氏とはカリフォルニア州司法長官を務めていた頃に結婚しました。

エムホフ氏には前妻との間に二人の子供、コール (Cole) とエラ (Ella) がいますが、ハリス氏とは継母として良い関係なのだそうです。

By Office of Vice President Kamala Harris

娘のエラさんは、ファッションモデルとしても活躍しています。

祖父母−政府高官の祖父と社会活動家の祖母

祖父
パラメスワール・ゴーパラン (P. V. Gopalan)
インド政府の高級官僚

祖母
ラジャム・ゴーパラン (Rajam Gopalan)
社会活動家

幼い頃にインドを訪れたハリス氏は、インド独立のために戦った政府高官である祖父と、貧しい女性たちに避妊について教えながら田舎を旅した活動家である祖母から、大きな影響を受けたと言います。

まとめ:ハリス副大統領wiki経歴プロフ!不人気でも初の女性大統領に?両親の出身も

バイデン氏が大統領選から撤退し、カマラ・ハリス氏が大統領候補としていまのところ有力ですが、共和党の大統領候補であるトランプ氏の勢いが強く、民主党が後手に回っているように見受けられます。

しかし11月の大統領選まであと数ヶ月、形勢はどうなるかわかりませんね。

もしもカマラ・ハリス氏が大統領選挙で勝利したならば、初の女性・アフリカ系・インド系の大統領の誕生となり、歴史的瞬間となるでしょう。

これからも2024大統領選について、追って生きたと思います。

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