中国の落下選手ソ・イトクってどんな選手?中国の体操育成がヤバイ!同情の声も!

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2024年パリオリンピックで、体操男子団体総合決勝で日本代表(杉野正尭、岡慎之助、谷川航、萱和磨、橋本大輝)は見事逆転金メダルを獲得し、盛り上がりを見せています。

その裏で、1位だった中国代表が、ソ・イトク選手(蘇 煒徳)が鉄棒から2度の落下したことで、惜しくも銀メダルとなりました。

表彰台ではソ・イトク選手に笑顔はなく、世界からは同情の声もありますが、ソ・イトク選手とはどんな選手なのでしょうか?

ソ・イトク選手のwiki経歴プロフと、すごすぎてヤバイ中国の体操育成についても調べました。

目次
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中国の落下選手ソ・イトクってどんな選手?同情の声も!

ソ・イトクのwiki経歴プロフィール

左から2番目がソ・イトク選手

名前:ソ・イトク(蘇 煒徳/Su Weide/ス・ウェイデ)
生年月日:2000年3月(24歳)
出身地:中国山東省淄博市張店区
職業:消防士
称号:中国国家体育総局からスポーツマンの称号を授与(2018年)
学歴:北京体育大学競技体育学部 在学中(2021年〜)
中国国家体操チームに入団(2022年〜)

主な戦績
2014年:第23回山東省大会体操男子個人総合 金メダル
2017年:アジアユース体操選手権大会 中国男子体操団体銀メダル獲得
    個人床選手権で優勝
2018年:全日本体操選手権大会男子床 準優勝
    全日本体操選手権大会男子床 優勝
    全国大会初出場 男子床 金メダル
2022年:国家体操選手権大会 男子床 準優勝
2023年:第10回アジア体操選手権大会男子団体優勝、男子床銅メダル
    世界体操選手権大会優勝 男子団体準優勝、男子鉄棒3位
2024年:2024年全国体操選手権大会男子床 優勝
    パリ五輪体操男子選手権団体決勝 準優勝

今回のパリ五輪体操で、男子団体決勝の鉄棒の2人目ソ・イトク選手は1度落下。その後、再び演技した直後にも落下と、2度も落下してしまいました。

その後ソ・イトク選手は、「ミスをしなければ、金メダルは自分たちのものだった、落下したことを申し訳なく思っている。チームメイトの努力や献身に対して、申し訳なく思っている」と、インタビューに答えています。

百度ニュースによると、実は2023年、ソ・イトク選手が初めて世界選手権大会に出場した時も、鉄棒で2度落下ミスを犯し、チームの優勝を逃すことになったことがあります。

百度

今回のパリ五輪でのミスだけではなく、過去にもミスが多かったことから、中国メディアでは彼の起用やコーチングに対して疑問視する声があがっています。

世間の声は?

中国国内ではソ・イトク選手やコーチングに疑問の声も上がっていますが、日本では同情の声も多く聞こえてきます。

中国のミスがなければ、日本は銀メダルだったかもしれません。
運も実力のうちともいいますし、土壇場でどれだけの力を出せるかがスポーツの醍醐味です。

古い話ですが1994年の冬季五輪(リレハンメル)で、スキージャンプ団体の原田雅彦選手が大失速をしてチームは銀メダルとなってしまったことがありましたが、その時のチームに責める人はいませんでした。

筆者の心の声

今回のソ・イトク選手のミスに対して、批判などせずみんなが寛容であるといいですね。

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中国の体操育成は?

Beijing Shichahai Sports School (20221026155050)

中国の体操育成システムってどんなことが行われているのでしょうか?
中国は国家主導で、厳格で体系的なトレーニングプログラムを持つことで知られています。

早期発掘と特化

中国では、スカウティングで幼少期から才能のある子どもを発掘するそう。

素質のある子供は、普通の学業を止めて、特別な体操学校やスポーツアカデミーに入学させます。そして才能を見極めた後、特定の体操種目に特化したトレーニングを行います。

国家から選ばれるオリンピック候補生になるというのはとっても誇らしいことであり、それを断る親はほとんどいないのだとか。

オリンピック選手になるとお金も入るため、子供に選択権がないこともあるのだそうです。

厳格なトレーニング

中国での強化トレーニングは、1日に何時間も練習し、週6日トレーニングすることが一般的なのだそうです。

基本的な技術を完璧にするための反復練習が重視され、そして筋力、柔軟性、スタミナの強化にも重点が置かれます。

試合のときに、自分の限界を超えることなどの精神集中法も訓練されるのだとか。

それにより、本番に強い他国にない精神力が作られるのだそうです。

ちなみに、厳しい環境に子どもを預けている親たちからの反発が強まり、最近では変化の兆しが見えてきたとも海外メディアで報道されています

問題点は?

fifg / Shutterstock.com

強い選手を育成する一方で、問題点もあります。

早期で専門的なトレーニングが行われるため、学業や他のことに興味を持つ機会が制限されてしまいます。

育成するコーチたちは、大会で好成績をあげることにしか重要点をおきません。コーチは朝から晩まで体育強化しかしないために、選手として過ごした子供は読み書きすらできないことも。※通常の勉強も教えている学校もちゃんとある

また、育成される多くの子供は、トレーニングセンターで生活することになります。

それによって家族との距離が遠くなり、これが選手のメンタルの安定に影響を与えることがあるのだとか。

また、エリート主義であるため、選手に対する期待が高く、失敗に対するプレッシャーも。
これが選手のパフォーマンスに影響し、育成環境に悪影響を与えることもあるのだそうです。

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まとめ:中国の落下選手ソ・イトクってどんな選手?同情の声も!中国の体操育成は?

反則やスポーツマンシップに反するような行いがされた場合でなければ、メダルを期待された選手が不振に終わってしまっても、その選手も努力を讃えたいものです。

今回ソ・イトク選手の二度の落下で批判が殺到しないことを願います。

ソ・イトク選手の進退はどうなるのか、今後も注目していきたいと思います。

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